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2021-7-8

目標どおりいかなくとも目標は必要

「目標をたてても、そのとおりいかない、だから目標をたててもムダだ」という声はよくきかれる。これは一応はもっとものように思われる。しかし、この考え方は間違いである。
たしかに、目標をたてても、なかなかそのとおりいくものではない。もしも簡単に、たいした努力もなしに目標が完遂できたら、むしろ目標そのものがおかしいといえる。
目標はむしろ、なかなか達成できるものではないからこそ必要である、という考え方に立つべきである。というのは、もしも目標がなく、常に実績だけであるとしたら、いったいどういうことになるだろうか。実績だけでは、それが「生きるための条件」を満たしているのかどうかがわからないから困るのである。・・・・

 われわれは、まず会社が「生きるための条件」を目標としておき、常に実績と比較してみなければならない。そして、目標と実績が違っていたら、それ以後が目標どおりにいっても、現在の数字の違いだけ最終利益が違ってくるのだ、と考えるのだ。このように目標と実績とを比較した時点で、目標との差を知ることができるのである。この差が危険信号なのである。常に目標と実績を対比していれば、危険な事態をいち早く知ることができるのだ。どうにもならないほど事態が悪化した後では手遅れである。・・・

 事態の認識と具体策の樹立は、目標と実績との差をつかむことによって得られるのである。客観情勢に応じて目標を変更しなければならないときでも、「どこをどれだけ変えたらいいか、それには新たにどのような努力が必要か」ということを、たやすく知ることができるのである。このように目標は、企業の危険に対する”検知機”の役目も同時に果たしていることを忘れてはならないのである。

(一倉 定著 ゆがめられた目標管理(復刻版)日経BPより引用)

 本書は昭和43年に出された本の復刻版に当たります。コロナ禍の目まぐるしい変化の時代の中で、なんと昔の本を引っ張り出したものだと言われるかも知れません。
 AI、IT、デジタル化が叫ばれる中、目標管理と称する単語はどう映りますか。
 目標は、予測とは全く違います。会社の「生き残るための条件」なのです。ですから、経営者の方針・想い・ビジョンが色濃く出るものでなければ、この生き残り条件にはならないはずです。
 経営環境がこれからさらに大きく変わろうとしています。だからこそ会社が生き残るための条件を明確に打ち出すのが今の時期です。思い通りには決してなりません。会社によっては、環境のせいにしなければ打つ手が見つからないと頭を抱えていたり、またある会社は、想定以上の業績が特需により上がり、この特需がなくなる今年は厳しい計画を予定しなければと動いています。
 経営計画・経営目標は企業の危険度に対する検知機であると筆者は述べています。経営者の意思で計画し目標として明示していくことでぜひ変化の時代を乗り切って欲しいと思います。無策は衰退企業の仲間入りです。

所長による経営随想コラム R0307号

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