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2021-9-6

生産性

 生産性というのは、成果に対する努力の割合いのことである。生産性向上というのは、より少ない努力で、より大きな成果をあげることである。算式であらわすと、

 生産性 = 産出高(アウトプット) ÷ 投入高(インプット) = 付加価値 ÷ 固定費
・・・・・・
 ある倒産会社で、倒産2年前に社長が打ち出した「業績回復計画」はほとんど100%経費節減で、鉛筆1本までうるさく節約を説き、封筒を裏返して使うというキメの細かいものであった。しかし、肝心の付加価値増加のほうは何もなかったのである。こんな会社は倒産しないほうが不思議なのである。本気で経費節減による経済的成果を期待するやつはバカだ。経費節減というものは、日常の「しつけ」としてやるものなのだ。・・・
 経費は節減するものではなくて、「削減」するものなのだ。削り取ってしまわなければダメなのである。削り取るというのは、ある活動そのものをやめてしまうということである。・・・
 幸か不幸か、企業体には削り取ってもさしつかえない、というよりは削り取ってしまったほうがよい活動がたくさんある。日常業務の中の相当な部分は、事後処理業務である。事後処理業務は、どのようにりっぱに処理しようと、すでにつくられた数字を、ただの一円でも変えることはできないのだ。そんなことよりも、われわれは、よい数字をつくり出す活動にこそ精力を注ぐべきなのだ。

(日経BP 一倉定著 ゆがめられた目標管理(復刻版)より引用)

 一倉先生の1967年復刻版からの引用です。時代が違いすぎると思われる節もありますが、アフターコロナ期に移行しようとする今、生き残るための事業の変革にとって重要な提言として蘇る内容も多く列挙されています。
 その中で、生産性をあげることを、付加価値を上げ、固定費を削減することとし、付加価値について、著書の中で「必要付加価値を確保する道は、たえず収益性のよい製品を取り入れると共に、収益性の悪い製品を切っていくという、構造的変革なのである。」と表現しています。そして、固定費削減について、「不要な活動を削り取ること」と定義しているのです。
 デジタル化やDX化が叫ばれ、それが容易に実現可能となる時代、そんな時代だからこそ、不要な活動を削り取ることが可能であり競争力を強化するためには必要不可欠になるはずです。「不要な活動の削減は、間接人員の削減に通じる」と記載されています。まさにDX化にも繋がる部分です。そして筆者は社員に伝える説得法も明示しています。

「これはもともとムリなのだ、しかし、ムリであろうとなかろうと、これをや
らなければ生き残れないのだ。そして、君ならばこれができると思っている」
という説得をするのだ。

所長による経営随想コラム R0309号

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