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2022-3-8

大臣の心得

二.大臣の心得は、先づ諸有司の了簡を尽さしめて、是を公平に 裁決する所其職なるべし。もし有司の了簡より一層能き了簡有りとも、さして害なき事は、有司の議を用るにしかず。有司を引立て、気乗り能き様に駆使する事、要務にて候。又些少の過失に目つきて、人を容れ用る事ならねば、取るべき人は一人も無之様になるべし。功を以て過を補はしむる事可也。又賢才と云ふ程よのものは無くても、其藩だけの相応のものは有るべし。人々に択り嫌なく、愛憎の私心を去て、用ゆべし。自分流儀のものを取計るは、水へ水をさす類にて、塩梅を調和するに非ず。平生嫌ひな人を能く用ると云ふ事こそ手際なり、此工夫あるべし。

【口語訳】大臣の心得として、まず部下、諸役人の意見を十分発表させて、これを公平に裁決するのがその職分であろう。もし、自分に部下の考えより良いものがあっても、さして害のない場合には、部下の考えを用いる方が良い。
 部下を引き立てて、気持ち良く積極的に仕事に取り組めるようにして働かせるのが重要な職務である。また小さな過失にこだわり、人を容認して用いることがないならば、使える人は誰一人としていないようになる。功をもって過ちを補わせることがよい。またとりたててえらいというほどの者がいないとしても、その藩ごとに、それ相応の者はいるものである。択り好みをせずに、愛憎などの私心を捨てて、用いるべきである。自分流儀の者ばかりを取り立てているのは、水に水を差すというようなもので、調理にならず、味もそっけもない。平生嫌いな人を良く用いる事こそが腕前である。この工夫がありたいものである。

(致知出版社 安岡正篤著 佐藤一斎「重職心得箇条」を読む、より引用)

 ウクライナ侵攻など、コロナ禍の終焉の中でどう動いていくのか、どんな影響がでてくるのか、不透明さの中での舵取りが大変な時代に入ってきた感があります。そんな中、何を見て注文したのかアマゾンから非常に薄い中古本が届きました。
 「重職心得箇条」とは、岩村藩の重職(重役)の心得べき17条憲法を示していて、その一つが上の第2条です。
 さて、「そんな青臭いことを言ってないで現実を見ろ」と批判されるかも知れません。
 現実をよく見ることは最も大切ですが、しかし、現場に流されることが大切ではなく、現場で起きているものを経営者の目で見極め解決策を考える、古典に学ぶ、または、根本的な原理原則に学ぶ「青臭い」と映ることをより真剣に取り組むことが効果的だと思いませんか。
 現実からの逃避ではありませんので、あくまでも現実を捉えた上で、青臭く、「夢」「努力」「チャレンジ」「ワクワク」「仲良く」「個性」のあることを経営のビジョンに掲げ、真剣に取り組む、仲間の繋がりと連携を強固にする組織を作り、行動していきませんか。

所長による経営随想コラム R0403号

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