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2022-5-2

社員に夢や希望を与えるには

問い 昨今の厳しい経営環境に直面して、社員に耐えることばかり求めがちです。どうすれば社員に夢や希望を与えることができるか、ご教示ください。

鍵山 私が質問したいような問いですね(笑)。私の答えは、「経営者はどの社員よりも多く耐えなければならない」ということです。
 現在の日本の社会構造は、弱者に耐えさせて、上に行くほど楽をするという図式になっています。そうではなくて、上に立つ者ほど耐えなくてはならないのです。そして、上があんなに耐えて頑張っているのだから、私たちも耐えなければと思わせるようでなくてはならないのです。
 私も自分の力を過信して、いろいろなことを引き受けすぎて、たいへん困難な状況にあります。しかし、私は言い訳や弁解はしません。耐えることが私の使命であり、私は誰よりも耐えることができると思っているからです。
 上に立つ人ほど、不合理、不条理なことを引き受けてほしいとお願いしたい。そうすることによって、世の中がよくなるからです。上に立つ人がそこから逃げだしたり、楽をすれば、ツケを払うのは下の者や後世の人たちであることを忘れてはなりません。

(㈱PHP研究所 亀井民治著 「鍵山掃除道」の実践録 より引用)

 ある方からこの本を頂きました。久しぶりに鍵山さんの本に触れ、今の状況で改めて考えて見ました。経営者であれば、「社員に夢や希望を与えられる会社」でありたいと考え、そう社員にも発言しているかも知れません。
鍵山さんの自ら「耐えることが私の使命」という発言を皆様どう感じるでしょうか。率先して行動することには覚悟が要りますし、愚痴も言いたくなるかも知れません。
 経営者がやることは先ずビジョンを伝えることだ、とか、仕組みの見直しや新規事業を見いだすことの方が重要だとか、他に思い描くことがたくさんあるかも知れません。
 大切なことではありますが、それがわからないのが今ではないでしょうか。経営者の仕事をうんとシンプルに考えれば、きれい事ばかりでない、泥をかぶるような役割もあるはずです。戦争や中国・東南アジアのサプライチェーンが機能しない現状、事業の形が変わりつつある中にあって、現場の情報を正しくつかむためにも、経営者自ら、時には不条理な「耐える仕事」を率先して引き受ける方法は効果的であり、社員の希望、会社の未来に繋がる方法である可能性も高いと感じます。
 正直に言えば、今何が必要で何が不要か、先の見えない時代に突入しかけています。その闇から抜け出る方法として、最もシンプルで最も効果的な方法となるかも知れません。
 経営者の姿勢として、改めて考えてみませんか。

所長による経営随想コラム R0405号

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