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2025/03/17
勇敢な決定
~社長とは、「経済に関する危険を伴う意思決定をする人」である。~
経営者は勇敢に、潜在する可能性に取り組んでいかなければならない。危険を恐れてはいけない。
凡庸な経営者は、危険を理由にして革新を避けようとする。可能性は、それが革新的であればあるほど、危険も大きい。危険を伴わない決定など、会社の将来に、たいした影響のない、次元の低い決定である。
革新的な決定は、危険だけではなく、同時に社内の抵抗や批判も多いのだ。部下が悲鳴をあげたり、尻込みするような決定でなければ、すぐれた決定とはいえないのだ。
(日本経営合理化協会 一倉定の社長学第2巻「経営計画・資金運用」より引用)
毎年、税理士にとって、視野が狭くなる時期は確定申告時期ではないかと感じることがあります。頭が完全に税金モード化してくるからかと考えてしまいます。
さて、一倉節の言葉です。危険を根本理由に革新を避ける行動は、環境が特に激変している現状においては、経営者として正しい行動とは言えないでしょう。時にお客様視点を持つ社員からの積極提案も前年踏襲の論理から外れるためと潰してしまっていませんか。
先日、転職した方に転職した理由を伺ったところ、前職の経営方針に変化を拒む風土があり、転職した会社には提案を前向きに捉えてくれる風土がある、こんな時代だから転職してきましたと言ってました。経営者の姿勢により、珍しく前向きな人材(失礼?)を簡単に失ってしまう時代であるかも知れません。
経営者が行う「危険を伴う意思決定」には、広い視野と時に捨て去る決断の覚悟が必要ではないかと思う。広い視野は、狭い業界や狭い年代を超えて多くの事象を体現することで入手でき、捨て去る決断は、①投下資金を頭の中で捨てること(資金面)と②やめることを決めること(時間面)の2つの決断だと思ってます。失敗する可能性も当然にありますので、失敗した場合の影響を飲み込む決断が経営者に必要と考えています。
そしてさらに実行スピードも必要であるはずです。検討ばかりで実行できない経営者が正しいとは誰も思わないでしょう。今の時代にマッチする経営者は実にせっかちです。
革新的な決定ができなければ企業の衰退が始まります。
これを楽しみ実行できる経営者へ、伸びる会社を目指していきませんか。
所長による経営随想コラム R0703号